だけど、どのタイミングで行くべきかイマイチ分からず、産婦人科に行きづらいと感じる人もいると思います。 「内診するのが恥ずかしい」そんな悩みもありますよね。 その疑問を解消すべく、産婦人科の稲葉可奈子先生にお話を聞きました。 生理のことでも他のことでも、何かしら困っているのであれば、産婦人科やレディースクリニックに相談しにきてください。 「この程度のことで受診していいのかな」という心配はしなくて大丈夫です。 もし生理のことで困っていて、受診して、「こんなことで受診したのか」と怒られることがあったら、それは病院を変更してもいいです。 病院を転々とする、いわゆるドクターショッピングはよくないですが、嫌な思いをしてまで無理に同じ病院に行く必要はありません。自分に合うかかりつけの産婦人科医を見つけてください。 「産婦人科は妊娠したら行くところ」と思われている方もいますが、まったくそんなことはありません。 若いうちからかかりつけの産科や婦人科があると、ちょっとしたことでも気軽に受診できるようなります。 ――生理痛が重いと感じたら婦人科に行くべきですか。目安はありますか。 痛みも経血量も生活に支障がある場合、例えば痛み止めを使っても痛みが治らず、学校や仕事を休まないといけない場合は、受診をした方がいいです。 経血量が多い目安は、日中でも夜用ナプキンが必要な方です。 あと、貧血がひどくてふらつく場合も受診をすすめます。

内診って絶対あるの?

――生理痛で産婦人科に行く場合は、どういう問診や診察がありますか。また、どれくらい時間と費用がかかりますか。 まずは、どの程度の痛みなのか、どのくらい生活に影響があるかなどを問診します。 あわせて、生理の量などほかに困りごとがないかもお聞きします。 そこから内膜症や子宮筋腫などの病気が原因で、その症状が出ている可能性がある場合には診察をします。 診察は、内診台で超音波の検査などをするのですが、中高生で「生理痛が少し強い」程度の場合には、診察を必ずするとは限りません。 内診台で検査をする方がよりしっかり診ることはできるのですが、ケースバイケースで判断します。お腹から超音波の検査をすることもできます。 もし診察に不安と感じることがあった場合、事前に先生に伝えていただければ、必要な理由を説明してくれたり、別の方法を考えてくれたりすると思いますよ。 診察時間や待ち時間に関しては、病院の状況によって異なるので個別に聞くのが間違いないです。 費用は、どの検査をするかにもよりますが、保険診療なので数千円ぐらいです。 ――婦人科にはどのくらいの頻度で通えばいいのですか。 特に症状がなければ、20歳を過ぎたら子宮頸がん検診を2年ごとに受けるのがおすすめです。 何か症状があれば、その都度受診してください。 生理中は受診してはいけないと思っている方がいますが、出血しているときでも受診することができます。 診察も内診も問題なくできるので安心して来てください。 例えば、出血が止まらず貧血で困っている場合は、出血がとまるまで待っていたらものすごい貧血になってしまうかもしれないので、出血しているとか気にせず受診して下さい。 逆に、生理痛がひどくて相談したい場合は、苦しい生理中の時に無理に受診しなくても大丈夫です。 ただ、なにも症状がない場合に受ける定期検診としての子宮頸がん検診に関しては、生理ではない時に受けていただくといいと思います。

ズボンよりスカートのほうが着替えやすい

基本はどんな格好でも大丈夫です。 内診の可能性を考えるとズボンより、スカートの方が着替えやすいかもしれないですね。 内診の場合は、靴下は履いていてよいのですが、ストッキングは脱がないといけません。 ストッキングは脱ぎ着に時間がかかりますので、ストッキングではない方が楽かもしれません。 内診の際は、スカートをまくって台に上がるので汚れる心配はありません。着替えは必要ないですよ。 ——内診はどのような場合に行われますか。 子宮や卵巣に何かしらの異常がある可能性がある場合には、内診を行います。 そうではない場合、例えば「眠れない」などの症状だと内診しない場合もあります。 とはいえ、患者さん自身で内診があるのか、ないのかは判断がつきにくいとは思います。 内診に抵抗がある方もいると思いますが、正しい治療や診療をするにはとても大事な検査です。 必要な時もあるのでそこまで重い気持ちにならず来ていただけると嬉しいですね。 内診がどうしても不安な方は、その気持ちを正直に先生に伝えるとよいと思います。 痛くないように診察するから安心して下さいね、などのやりとりがあるだけで緊張はほぐれるかと思います。

中高生や大学生、大歓迎!

——患者さんには学生も多いのでしょうか?10代、20代で受診すると目立ちますか? 10代、20代で受診される方もたくさんいらっしゃいますので、まったく珍しいことはないですし、目立ちはしないです。 年々、生理に関することで受診してくれる若い方が増えてきているような気はします。 少しでも困ったことがあれば気軽に産婦人科に行ってみてくださいね。 情報や質問も気軽にお寄せください🙌 友達登録をよろしくお願いします。

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