ガーディアン紙のインタビューで、その後『セックス・エデュケーション』のパイロット版を書き上げたと明かしている。 しかし、作品に興味を持つ制作会社が現れず、企画はお蔵入りになろうとしていた。そんな窮地を救ったのが、動画配信会社「Netflix」だった。 「性教育について特別な知識もない地理の代理教員が避妊について教えてくれ、ただただ気まずかったのを覚えている」 「振り返ると、LGBTQI+のための性教育はなかったし、女性の欲望や快感についても触れられることもなかった」 「『妊娠するな』『性病にはかかるな』という一方的なもので、性への恥ずかしさや不安を煽るような教育だったと思う」 「だからこそ作品を通して、性教育の間違った部分を正したかった」 「私も地元のバスで痴漢被害に遭った。私のメンタルヘルスに大きな影響を与えたし、自分の今までの環境に安心できなくなってしまった」 シーズン2の脚本を手がけているとき、なぜバスでの痴漢被害がこれまでにも自身に影響を与えたのか、考えてみたという。 「ちょっと考えてみたの。なぜ私は家へ帰るとき、もしものために鍵を武器として使えるよう、手に持っているんだろうって」 「誰にそうするよう教えてもらったのだっけ…?誰かが私のすぐ後ろを歩いていると、なんで恐怖を覚えるんだろう…?なぜ地下鉄に乗る時、誰の隣に座ったら安全か考えてしまうんだろう…?って」 「(女性たちは)日常生活で直感的にこういう危機感を持っている。それを描きたかった」 「でも一度トラウマとして染み付いてしまえば、以前はできていたことが恐怖でできなくなり、以前は行けていた場所に恐怖で行けなくなる」 「このドラマは、そこをうまく描いているね」 「キャストが嫌がる体のパーツには絶対に触れさせないし、役者のみんなが安全に自分たちの意思を伝えられる撮影環境を作っている」 「制作側に俳優を守ってくれる存在がいるからこそ、安心してセックスシーンに挑むことができるんだと思う」

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