干ばつ問題を伝える取材の一環で、ナイロビにある「ゾウの孤児院」からリポートしていました。ここでは、親を失ったゾウの子どもを育てています。 「『慈愛はまず家庭から始まる』といいますが、孤児となった若いゾウたちにとって、この慈善団体はまさに家庭と呼べるものです」と、真剣な面持ちで話し始めるカウンダさん。 すると、1匹のゾウが背後から鼻を伸ばして…カウンダさんの肩や耳をモゾモゾ。 それでも動じる様子を見せず、カウンダさんはリポートを続けます。 「干ばつの被害が拡大している今、私たちは自然の番人にならねば」 ここで、ゾウの鼻がカウンダさんの頭に。 そのまま顔まで降りてきて、カウンダさんの鼻をつかんだところで、とうとうカウンダさんも耐えられず吹き出してしまいました。 同団体は「誰だって主役になりたいですよね!キンダニは、アルビンのリポートに感化され、スポットライトを奪おうと考えたみたいです」とコメントをつけ、中継映像をInstagramに投稿しました。 動画はTwitterでも拡散されています。 アフリカでは過去最悪規模の干ばつにより、生態系に深刻な影響が出ています。水不足、食料危機も最悪の状況で、人と動物の衝突も起きています。 国連 WFP(世界食糧計画)は今年2月、「エチオピア、ケニア、ソマリア全体で推定1300万人が深刻な飢餓に直面する」と警告を発表しました。 ケニア政府は、2021年9月から干ばつによる国家緊急事態を宣言しています。 「キンダニは私に『声』を与えてくれました。干ばつや人間と動物の対立の影響について、人々に知らせるための声です」 「認識を高めるために動画をシェアしてくれた皆さん、ありがとう!」

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