でも、実際のところは「流れ」や「雰囲気」で進んでしまう人も少なくないのではないでしょうか? 寄せられた経験談の中にも、そのような意見があり、「なんとなく場の雰囲気で始まるので、どういう風に伝えるか悩む」「伝えて嫌われないかを気にしてしまう」「今日は嫌とうまく言えないことも」との声もありました。

「お風呂で誘う」「2人だけのサインで」

性的同意にも様々な方法やアイディアがある中で、今回寄せられた声の中から5人の経験を紹介します。 「初めてそういう雰囲気になった時、疲れていたのもあって同意も取らず押し倒されそうになり、すごく嫌だったことがあります」 「その時に結構な勢いで拒否してしまったので、相手は『そういうことするの好きじゃないのかな』と勘違いしたようです。その後、しばらくスキンシップができませんでした」 「くっつきたくても、なかなか恥ずかしくて『どう?』と聞いたりはできませんでした。難しいなって思いました」 話し合った結果、2人が辿り着いた同意の取り方は、言葉ではなくサインで伝えること。 「今は、私から、じーっと10秒間くらいゼロ距離で見つめるのがサインということにしています。笑」 年上女性と交際中の女性(20)は、お風呂で誘い合って、同意を取っているといいます。 「いつもお風呂に一緒に入るのですが、そこでキスして今からしない?と誘い合います」 「誘う条件は、お互いが生理じゃないことや、仕事や学校の課題・テストがないことです」 「女同士なので、以前に男性と付き合っていた時より、お互い生理について気遣っています」 「パートナーと、(性行為は)基本的に毎週何曜日と決めて、その曜日、仕事に出る前に『今日ね』と確かめます」 その上で、帰宅後の性行為前に、体調が良くなかったり、気分が乗らない時などは「正直に話す」といいます。 言葉で聞くこともあったけど、「恥ずかしくないように」とパートナーが提案したのは、「デート中に手をつないでいる時に、相手の手のひらを親指でなでる」という合図。 そのサインにお互い、「Yes」か「No」の意思を伝えていたといいます。 パートナーから誘われた時の断り方について、女性(37)は「疲れすぎて元気ないかも」「眠さが勝つかも」と伝えていると話します。 「今日はNGとなっても、『今日はどうしても甘えたいから、30秒背中ぎゅーってして元気もらってから寝ていい?』とか代わりのスキンシップでフォローをしています」

「結婚していても恋人どうしでも」「家に来てくれても」…

初めての相手でも、親しい関係の相手でも、性的な行為の前に同意が必要です。同意がないままの性行為は「性暴力」にあたります。 雰囲気や流れで進めてしまうことも少なくないからこそ、お互いの気持ちをきちんと確認することが大切です。 内閣府による調査によると、交際中のカップルや夫婦間でも、同意がないままの無理矢理の性行為などの被害が、実際に起きています。 ドメスティック・バイオレンス(DV)やデートDVの被害には、殴る蹴るなどの暴力だけでなく、「嫌がっているのに性行為を強要する」といった性的な暴力もあります。 内閣府は「勝手にYESと思い込むのはNO」「結婚していても恋人どうしでも、家に来てくれても、相手の同意のない性的な行為は性暴力です」と呼びかけています。 情報や質問も気軽にお寄せください🙌 お友だち登録をよろしくお願いします。

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