こういう経験から、研究発表やプレゼンに苦手意識を持っている人は多いのではないでしょうか? そんな人に覚えておいてほしい、「研究発表の9のコツ」があるんです! ・持たせた期待を裏切らない ・いきなり細かい話を出さない ・回り道や寄り道はしない ・短いおさらいをしながら進む ・つなぎの言葉でしっかり誘導 ・質問をチャンスにする ・自分の意見をはっきり伝える ・終わる時間は守る 聞き手に寄り添った説明、すなわち「話の道案内」を意識することで、聞き手が最後まで理解できる発表ができるんですね✨ 次に取り組む発表やプレゼンで取り入れてみたいポイントです! 画像を作成したのは、大阪大学大学院工学研究科で講師を務める石原尚(@hisashi_is)さん。 「英語プレゼンでもとても大切」「新聞記事にも一部通じるところがありそう」「社会人のプレゼンのコツだわ」と、研究発表以外のさまざまな場面でも活かせそうという声がたくさん寄せられました。

BuzzFeedは投稿者の石原尚さんに話を聞きました

石原さんは、大阪大学で機械工学を教えながら、アンドロイドロボットを小型化・高機能化する研究を進めています🤖 著書に、卒業後にも広く役立つ研究の考え方や進め方を解説した「卒論・修論研究の攻略本(森北出版)」があります。 「研究発表の9のコツ」のほかにも、卒業後にも役立つ研究の技法を解説する記事がWeb上で公開されています。 「プレゼンスキルも重要な技ですから、記事としては欠かせません」と語る石原さん。noteの内容をTwitterに投稿したのは、研究技法の解説記事の存在を知ってもらいたかったからだといいます。 しかし、しっかりと実践するのは難しいそうです。 なぜなら、研究発表は「聞き慣れない話題について、判断の悩ましい話を複雑な論理を辿って説明する機会」だから。 難しい専門的な話題について、聞いたことない受け手がわかるように説明するのは、至難の業です。 「だからこそ学生さんには、在学中に頻繁にやってくる研究発表の機会を利用して実践的に発表のスキルを身に付けていって欲しいと思っています」と、石原さんは語ります。 迷子になる聞き手が存在するということは、論理の甘い部分や、説明が十分に簡単ではないということを意味します。 あえて迷子になったことを発表者に示すことで、「たしかにそこの論理は甘いですね。しっかり考えなおしてみます」といったように研究の議論を活性化することができるのだといいます。 「なるべく迷子にならないような発表を心がけるけど、それでも迷子になる部分を聞き手に教えてもらう、というのが研究発表のあるべきひとつの姿かなと思います」 研究発表において、「この話し方が正解」という絶対的な基準はないため、毎回その判断はとても難しいんだとか。 なかでも、石原さんにとって難しいコツが下の4つです。 この4つを実践するには、「どんな人が聞き手なのか」をしっかりと考え、想定した聞き手に合わせた発表の仕方を選ぶ必要があります。 ・持たせた期待を裏切らない ・いきなり細かい話を出さない ・回り道や寄り道はしない たとえば、「発表タイトルを見たときにどんな期待がされるのか」「どうすればガッカリされるのか」「どこまでが細かい話で、何が寄り道か」というのは、聞き手の興味や関心、知識量に大きく左右されます。 聞き手にわかりやすい発表を行うには、聞き手のことをイメージしなければいけません。 その理由を聞いてみると、「本当に大事なことは、とてもシンプルであるはずだ」という考えに基づいているそう。 「平易な言葉でも失われない大事なポイントはなんだろう」「どこまで噛み砕いて説明できるのか」と、一種のチャレンジ精神を抱きながら画像を作成しています。 最後に、ツイートに対する大きな反響について聞いてみました。 「多くの人に目を留めてもらいたくて作成した画像なので、素直に嬉しいです」 「ただ、ひらがなだけの画像だけでは伝えきれない部分もあるので、画像を見た方々に漢字交じりの解説記事を読んでもらえるようにすることが課題です」 今回のコツは、「ややこしいからなかなか聞いてもらいにくいけど、どうにか伝えたいことがある」場合にとても役立ちます。 プレゼンや論文執筆だけでなく、なにかを説明しようとするときにも活躍してくれるコツかもしれません😏 より詳しくコツを知りたいという人は、石原さんのnoteもぜひ参考にしてみてくださいね👀

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