コンビニ大手ローソンが11月28日、ダイバーシティや環境への取り組みを加速させるための実験店舗「グリーンローソン」を、東京・豊島区にオープンしました。 どんなお店なのでしょうか。足を運んでみました。

時間や場所、障がいなどの制約にとらわれず働ける

店舗では、遠隔地にいるローソン従業員が、アバターとして接客に加わります。自分で精算するセルフレジや商品棚にもモニターが設置されており、アバターが客からの問い合わせに応じたり、商品をおすすめしたりします。 障がいを持っていたり、介護や育児で外出しづらかったりする人が自宅などから働ける仕組みです。

消費期限の長い「冷凍弁当」を導入

環境負荷軽減のために、様々な工夫が取り入れられています。 レジ袋は廃止し、有料での販売もしません。使い捨てのナイフやフォーク、スプーンなども来年1月10日から撤廃します。また、自宅で不要になった紙袋を店頭で回収して買い物袋として再利用する「紙袋リユース」も行います。 サンドイッチや牛乳などが並ぶ冷蔵のショーケースは、透明な扉を取り付けることで内部の温度変化を防ぎ、省エネを図ります。 通常の店舗で販売されているごはん類のチルドや常温の弁当は販売せず、消費期限が長い冷凍の弁当と、店内の厨房でつくる弁当のみを販売。厨房ではモバイルオーダーで注文を受け付け、できたてを提供します。 ローソン執行役員の酒井勝昭さんは記者会見で、「新しい便利さとは何かということをグリーンローソンを通じてお客様と考えていきたい」と語りました。 コンビニ各社はこれまで、利便性を第一に多くのユーザーを集めてきました。しかし、気候変動への対応などが世界的な課題となってきた近年は、ローソンをはじめとする各社が、CO2削減など店舗でのサステナビリティへの取り組みを加速しています。 セブン-イレブンは2020年11月、省エネ設備などを導入した実験店を東京・青梅市にオープンしました。この店舗での実証実験の結果をもとに、2023年2月末までに省エネ設備を取り入れた店舗を約1200店に拡大する予定です。 ファミリーマートは2022年8月に全店舗の店内照明と看板にLED照明を導入したほか、太陽光パネルの設置も2023年度末までに4000店舗規模に広げる予定です。

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