包茎なのをからかわれたり、手術を受けなくちゃいけないと悩んだりしている男の子も多いようですが、それって本当に悩まなくちゃいけないこと? こぼちゃん先生(泌尿器科医の小堀善友先生)に聞いてみましょう。 こぼちゃん先生:皮を手でむいた時や勃起した時に亀頭は出てきますか? その時、痛くない? それなら心配する必要はありませんよ。問題ありません。 「包茎」と一言で言いますが、完全に皮がかぶってしまって亀頭が出てこない「真性包茎」と、皮の一部が狭くなっていてペニスの先である亀頭を出すと締め付けられたように感じる「かんとん(嵌頓)包茎」があります。 そして普段は全部、または一部皮がかぶっているけれど、むけば普通に亀頭が出てくる「仮性包茎」と呼ばれている状態があります。

真性包茎……亀頭に完全に皮がかぶっていて手で出そうとしても出てこない状態かんとん(嵌頓)包茎……ペニスの皮の一部が狭くなっていて、勃起したり、無理やりむいたりすると亀頭が締め付けられて痛みを生じる状態仮性包茎……勃起したり、手でむいたりしたら問題なく亀頭が出てくる状態→問題なし

みんなが包茎だと思っている「仮性包茎」は、本当の包茎ではありません。病気でも異常でもなんでもないですし、包茎ではありません。手術を受ける必要はありません。むしろ手術によるトラブルが多いので、手術しない方がいいです。 「仮性包茎」は、包茎手術をよく宣伝しているような有名な美容クリニックが手術をするために作り上げた病気だと考えています。 「包茎」で問題があるのは、おちんちんの皮に狭いところがあって亀頭部を出せないとか、出せたとしても勃起をした時に狭い部分が輪ゴムで首を絞めるように締め付けて、痛くなってしまうような包茎です。かんとん包茎は、酷い時には数日間、締め付けられた状態が続いてしまうこともあるんですよ。 ですから、問題があるのは、真性包茎とかんとん包茎だけです。

手術はした方がいいの?

🐨:その二つの包茎だったら、手術した方がいいのですか? こぼちゃん先生:子どもの頃に真性包茎だったとしても、小学校高学年から中学にかけて思春期になると、男性ホルモンが出てくるとおちんちんが大きくなってむけるようになってきます。 思春期を過ぎてもずっと真性包茎やかんとん包茎が続くなら、手術も考えた方がいいですが、子どもの頃に焦ってやる必要はありませんよ。

自分でもむいた方がいい?

🐨:周りの友達、自分でむいているみたいなんですが、むいた方がいいんですか? こぼちゃん先生:最初にむいた時ってちょっと刺激が強くて痛かったりすることもあるのですが、思春期になってむけるようになってきたら中を優しく洗って刺激に慣らしたりする方がいいかなと思います。 皮が包まれたままずっとオナニーをしていると、皮をむいたら痛くてさわれなくなっていることもあるのですね。思春期になったら、自分でむいて刺激に慣らしていくのもいいですね。 大人になるにつれて誰もが経験する、からだとこころの変化。初めての出来事にびっくりしたり、不安を感じたりしたときは、探検隊の仲間と一緒にこたえを探しに行こう!「生理ってなに?」「ナプキンってどう使えばいいの?」など、“はじめの一歩“を助ける様々な情報をまとめました。

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