ネズミが警察署内に侵入し、大麻を食べてしまった可能性が指摘されている。 また別の事件では、386キログラムの大麻の「一部がネズミに食べ尽くされた」と警察から報告が上がっている。 さらに別の事件で警察が押収した大麻約700キログラムも、同州マトゥラーの警察署で保管されている。しかし判事によると、このすべてが「ネズミに食べられる危険があった」という。 「ネズミは小さな動物で、警察を恐れない。ネズミから薬を守るのは難しい」 ところが、ネズミが犯人であるという確証はない。マトゥラー警察の警視は裁判後CNNに対し、大麻は「雨と洪水で消失した」と述べた。 「警察の倉庫でネズミが大麻を食べた」という事件は、2018年にアルゼンチンでも発覚している。この時は警察が押収した大麻約540キログラムが消え、警察官8人が解雇された。警察官らは当時、「ネズミが食べた」と証言していた。 「『ネズミが大麻と食べ物を間違えることはない。もし食べたとしたら、倉庫で大量の死体が発見されたはずだ』とブエノスアイレス大学の専門家が裁判所に証言した」と、裁判所の報道官は語っていた。 今回の事件が起きたウッタルブラデシュ州は、人口2億人を超えるインド最大の州。行政と警察機構の非効率や腐敗が以前から問題となっている。 この事件を報じたインド最大手紙タイムズ・オブ・インディアには、「ネズミに化けた警官が大麻を盗んだ」「警官が横流ししたんだろう」などと、警察側の主張を懐疑的に見る読者のコメントが相次いでいる。 独自の写真特集や、思わず共感してしまう体験談、著名人の最新情報から徹底的に掘り下げた調査報道までーー。「世界のイマ」がわかる話題をお届けします。

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