2022年12月18日、アール・L・ムーア・ジュニアさん(35)がアルコール依存症による離脱症状で幻覚に苦しんでいるという通報を受け、警官が自宅に駆けつけた。 救急隊員のペギー・ジル・フィンリー被告(44)と、ピーター・J・キャディガン被告(50)は、ムーアさんをうつ伏せで担架に乗せ、ベルトで固定して病院に搬送した。その後ムーアさんは「圧迫と体位による窒息」で死亡したと当局は発表している。 映像から、フィンリー被告がいらだった様子でムーアさんに立ち上がって救急車まで歩くよう繰り返し叫んでいるのがわかる。 「私たちはあなたを運べないから、あなたは自分で歩かないといけない」 「それに、私はこんなばかばかしいことに付き合っていられる気分じゃない」 その後、警官が2人がかりでムーアさんを立ち上がらせ、外に運び出す様子を、フィンリー被告は立って眺めていた。 担架までたどり着いたムーアさんだが、その場で倒れこんでしまう。外で待機していたキャディガン被告が「僕はあなたを乗せられないから、自分で乗って」と、意識がもうろうとしているムーアさんに話しかける。 結局ムーアさんは自力で担架に上れず、キャディガン被告と警官が補助しながらムーアさんを立ち上がらせ、担架に乗せた。キャディガン被告が強制的にムーアさんをうつ伏せに寝かせ、「これでよし」と言っているのが聞こえる。 ムーアさんが救急車に運ばれるところで、映像は終わっている。 「この事件は、精神障害と物質使用障害を併発している人々の状況を悪化させるような出来事だ。治療を求め医療ケアを受けることが、黒人にとっていかに危険か明らかにしている」 この記事は英語から翻訳しました。翻訳:髙橋李佳子

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